こんにちは古代魚ナビです。今回は古代魚飼育で必要なろ過装置について記載して行きたいと思います。古代魚水槽のろ過装置としては「上部式フィルター」「外部式パワーフィルター」などが存在し、大型水槽では上部式と外部式パワーフィルターを併用することもあります。
上部式フィルター
上部式フィルターは最も一般的なろ過装置で60cm水槽や90cm水槽の場合、水槽とセットで販売されていることもあります。
上部式フィルターは外部式パワーフィルターなどに比べると入れることができる「ろ材」の量は少なくなるため、濾過能力は限られます。
混泳個体の数が多い場合はろ過能力が不足してしまう可能性もありますが混泳個体が少ない場合や、単独飼育の場合は上部フィルターのみで飼育することも可能です。
上部式のメリット
- 水槽とセットで購入すると安価
- ろ材容量に対する濾過能力は優れている(容量対効果が高い)
- 設置したままウールマットの交換が出来るのでメンテナンスが楽
- 水が循環する間にたくさん空気に触れるので酸素を沢山取り込める
上部式のデメリット
- 水が落ちる音が少しうるさい
- あまり水槽の水位を低くできない
- 水槽上部がふさがるので水槽内の作業がやりずらい
- 水槽上部が半分ふさがるので水槽の後ろが暗くなる
- 水流を嫌う魚(バタフライフィッシュなど)には不向き
- 給水、排水口の位置が決まってしまいレイアウトを調整しにくい
外部式パワーフィルター
(画像引用元:エーハイム2213)
外部式パワーフィルターや落下式フィルター(オーバーフロー水槽)は水槽台の下などを有効活用してろ過装置を設置することができます。
巨大なろ過装置を設置することも可能なため、大型水槽や混泳水槽の濾過に最適です。また、先ほどの上部式フィルターと併用することも可能となっており、混泳数が多い水槽では併用されていることが多いです。
上部式のメリット
- 水流の勢い・向きが調整可能
- 水槽周りがすっきりし見た目が良い
- 沢山のろ材が投入可能なので生物濾過能力に優れている
- 通常、上部式フィルターと比較すると静音性が高く動作音や水の流れる音などが気にならない
上部式のデメリット
- 上部式フィルターに比べると値段が高い
- フィルター本体を設置するために場所が必要
- 設置やメンテナンスが他フィルターと比べて少し手間がかかる
ポイント
外部式や落下式は製品やメーカーによって内部構造が大きく異なります。60cmなどの小型水槽の場合エーハイムの外部フィルターで十分ろ過を行うことができます(管理人もエーハイムを利用していますがコスパは高いです)。
フィルターのろ過能力はどうやって決まる?
(画像引用元:charm 楽天市場店)
フィルターのろ過能力は収容できる「ろ材」の量に比例しします。実際に水を綺麗にするのはろ材の表面に付着して繁殖している各種細菌です(生物ろ過)。
ろ材で最も広く使われているのはシポラックスに代表されるリング状のろ材ですが様々なメーカーから多様な形態のものが発売されています。
水槽のろ過フィルターまとめ
いかがだったでしょうか?水槽のフィルターは水槽の大きさや混泳個体数によって変わってきます。管理人が最初に飼育した古代魚であるポリプテルスなどの場合、60cm水槽で単独飼育ならば上部式フィルターのみで十分でしょう。
一方、150cm水槽でアロワナを混泳飼育する場合は「上部式+外部式フィルターの組み合わせ」「大規模な外部式フィルターを2台稼働させる」「オーバーフロー水槽」などの方式を取ることがほとんどです。
古代魚飼育が初めての方はまずは小規模なフィルター(60cm水槽+上部式フィルター単独)で飼育できる環境で初めて、徐々に規模を拡大することをお勧めします。今回の記事が古代魚飼育の参考になりましたら幸いです。