こんにちは古代魚ナビです。今回はポリプテルスに寄生する寄生虫マクロギロダクティルス・ポリプティー(マクロギロダクチルス・ポリプティ)について記載していきたいと思います。
マクロギロダクティルス ポリプティーとは
マクロギロダクティルス ポリプティー(以下M.ポリプティー)とはポリプテルスとアミメウナギのみに寄生し、野生個体では100%に近い確率で寄生されています。
扁平動物の単生類に分類されポリプテルスがかゆがって石や水槽の底によく個体をこすりつける仕草をみせたり、粘膜分泌が多くなって、個体につやが感じれない等の症状が出ます。最悪の場合、ポリプテルスが死亡してしまいますので早急な対応が必要です。
メモ
寄生虫は輸入直後のワイルド個体の場合、感染している確率が高いです。反対にブリード個体の場合感染している事はほとんどありません。
ワイルド個体でも最近は問屋やショップが除去してから出荷するので駆除されている事がほとんどですが不完全なケースもありますので確認してから購入した方が安心でしょう。
M.ポリプティーの特徴
この寄生虫は運動量が活発で肉眼で目視でき、よく見ると尺取虫のような動きを見せポリプテルスの体表を移動するのが観察できます。
感染力が非常に強いため、一匹の導入が飼育している全てのポリプテルスに容易に感染するため、新規のポリプテルスを入手の際は注意が必要です。
ココに注意
マクロギロダクチルス・ポリプティは目視できない鰓や口の中に寄生する事があります。そのため、目視で寄生されていなかったとしても新たな個体を水槽に入れるときは薬浴駆除してからいれた方が安心です。
寄生虫対策と駆除薬について
チェックポイント
- 薬はトロピカルNかリフィッシュ
- 薬は規定量の1/3〜1/2で始める
- 薬の濃度は最大でも規定量
- 薬浴の時間は最大でも72時間
- 薬浴後は個体の様子を確認し異変があれば薬浴を中止する
自分の水槽で寄生虫を持った個体を見つけた場合や寄生虫が心配なポリプテルスを新たに水槽(メインタンク)へ入れる場合は薬浴するようにしましょう。薬はトロピカルNかリフィッシュを用いる事が多いです。
ポリプテルスは古代魚ということもあり薬に弱いので、規定量の1/3〜2/3くらいで始め、徐々に規定量へ濃度を上げていくと良いでしょう。寄生虫は通常、1日〜3日程度で駆除できます。
さらに詳しく
駆除するときは専用水槽(トリートメントタンク)を用いるようにしましょう。タンクの容量は個体の大きさにもよりますが最低でも60cmはあった方が良いと思います。
また、薬浴時のフィルター(スポンジ)は新品を使用します。フィルターは水中に浮遊する粘膜などのゴミを取るための役割なので濾過バクテリアなどは必要ありません(バクテリアは通常薬で死んでしまい、水を汚してしまうのでバクテリアのついていない新品を使った方が良いです)。
なお、水の換水については通常の換水と同様に全ての水を一回で交換せず1/3程度を交換すると良いでしょう。薬浴時は水が汚れやすいので24時間〜48時間に1回は交換することをお勧めします。
ココに注意
ポリプテルスは薬への耐性が低いので薬浴は上限でも規定量にした方がいいです。また、薬浴については72時間程度を上限としてあまり、長く薬浴しないようにしましょう。
個体の大きさや状態などによって、薬浴の目安は異なるので、薬浴後は必ず個体の様子を確認し、異変を感じた場合は薬浴を中止し、個体の回復を待った方がいいです。
寄生虫駆除後
寄生虫駆除後は1週間程度、少量の餌と適度な換水を行い様子を見ます。再発が見られないことを確認した後、メインタンクへ移し駆除作業は完了となります。
このように、寄生されている個体の薬浴は根気と時間が必要です。そのため、初めて購入するポリプテルスについては寄生虫がいないかをよく確認してから購入するようにしましょう。今回の記事が寄生虫駆除やポリプテルス購入の参考になりましたら幸いです。