スウェーデンハウス

こんにちは空き家の売却相談ナビです。今回は「スウェーデンハウスで作った実家が空き家になってしまったので売りたい」「転勤で引っ越さなければならないのでスウェーデンハウスの家を売りたい」と考えている方向けにスウェーデンハウスの詳細とスウェーデンハウスの家を高く売るコツ、築年数と建物価格の関係などについて紹介していきたいと思います。

スウェーデンハウスの家とは

スウェーデンハウスの最も大きな特徴としては高気密、高断熱の家であることが挙げられます。壁、床天井を分厚い断熱材で包んだ魔法瓶のような構造となっており、一年中、24時間、常に快適な室温で暮らすことが出来る家です。

特に床の断熱材は200mmとされており、平成11年度省エネルギー基準の90mmの2倍以上あり、足元と天井の温度がほとんど変わらない健康的で快適な室内を実現しています。

そのような高気密・高断熱の性能のため平均気温の低い地域や寒暖の差が激しい地域では中古住宅になっても価値が維持される傾向があります。設立は昭和59年で資本金は4億円、本社は東京都世田谷区太子堂4-1-1キャロットタワー23Fにあります。

中古のスウェーデンハウスの家の価値を分析

築年数が経ったスウェーデンハウスの中古住宅の価値について考察していきたいと思います。今回は下記の大分県大分市のスウェーデンハウスを分析します。

スウェーデンハウスの家
(at homeより引用)

築年数12年の新しい物件です。建物143㎡、土地782㎡、市街化調整区域、接道は公道ですが道幅が狭く2項道路(みなし道路:建築基準法42条2項)です。

土地は広いのですが市街化調整区域で市街地からも遠いため土地の価値はほとんどなく、固定資産税路線価相続税路線価の無い地域となっています。

そのため土地の概算値は出しにくいのですがこれまでの経験上、土地値は100万円程度だと思います。

よって、築12年のスウェーデンハウスの家(建物)の価格は大分県大分市で「1870万円-100万円=1770万円」と算出することができます。

法定耐用年数(木造は22年)から木造住宅(スウェーデンハウスなので1㎡の新築時価格20万円で計算)の積算価格を計算すると「20万円×143㎡=2860万円(新築時の建物積算価格)」「2860万円-(2860万円×12÷22)=1300万円(築11年の建物積算価格)」となり「1770万円>1300万円」なのでスウェーデンハウスは大分でも一般的な一戸建てに比べると価値の下落率が低い可能性が高いです。

関連記事家の評価方法については「住宅の査定方法」「土地の評価査定方法」をご覧ください。また、大分以外の寒冷地域ではさらに建物価格の下落率が低い可能性が高いです。

ハウスメーカーの建物価格の推移

他の記事でも紹介しましたがスェーデンハウスなどの有名ハウスメーカーの建物価格の推移は下記のようになる事が多いです(スウェーデンハウスの場合、下記より若干高値で売買される傾向があります)。

築年数 建物価格
築10年 1500万円程度
築15年 1000万円程度
築20年 700万円程度
築25年 400万円程度
築30年 200万円程度
築35年 0万円程度
築40年 -100万円程度
築45年 -100万円程度

建物価格推移

ハウスメーカー以外(建売など)の場合、築20年〜築25年で建物価格0円で売買されることが多いですがハウスメーカーの場合、建物価値が残ります。

ただ、どちらの物件でも築35〜40年になると大規模なリフォーム(リノベーション)を行なっていない限り、建物価格=解体費用として売買されます。

高く売却できる時期と売却しにくい時期

家の検索数の推移
(googleより引用)

「一戸建て」の検索数の推移は上記のようになっています。検索数の推移は需要の大きさを示しており毎年年始の1月から2月ごろが家購入の需要が高まる時期となっています。

その後の需要期はゴールデンィーク後でこれはゴールデンウィークの長期休暇で家族会議などで家の購入が持ち上がり、購入を検討する人が増えるためだと考えられます。

そして、最後の需要期は夏休みのお盆明けで、ゴールデンウィーク同様に家族会議などで家の購入の話が出て家購入の需要が高まるためだと考えられます。

お盆明けの9月以降は閑散期となり9月から12月末までは毎年家の購入需要が少し落ちます。この時期の家の売却は需要が乏しいため値切り交渉が多く入ってしまいます。そのため家を高く売るならば1月〜9月の需要が強い時期に売ることが大切です。

スウェーデンハウスの家の需要

スウェーデンハウス
(googleより引用)

上記は「スウェーデンハウス」の検索数の推移です。スウェーデンハウスの検索数の推移は横ばいで需要も横ばいであることが予想されます。

検索の傾向的には石川県、北海道、栃木県、宮城県などで多くそれらの地域では需要が高い可能性があります。実際にレインズなどで取引された実際の価格データを調べてみると温暖な地域よりも寒冷な地域で需要が強く、築年数が経っても価格が下がりにくい傾向があります。

スウェーデンハウスの家を高く売るには

スウェーデンハウスは1992年より次のような賞を受賞しています。「1992年 省エネルギー住宅賞」「1997年 省エネルギー住宅賞 建設大臣賞」「2004年 地球温暖化防止活動 環境大臣表彰」「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック2007 大賞」「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 2013 特別優秀賞」。

また、先に述べたように高気密・高断熱の家となっています。そのため、これらの差別化されたポイントをアピールして売ることで高値で売却できる可能性が高まります。