宮城県で空き家の売却や買取に強い不動産会社を探す

今回は「宮城県の実家が空き家になっているんだけど、どの不動産会社に買取や売却を依頼すれば良いかなぁ?」といった疑問にお答えするため、不動産売買の専門家が、あなたに合った良い不動産会社の見つけ方についてまとめさせて頂きました。

宮城県には平成30年度末の時点で約2000の宅地建物取引業者が存在しますのであなたに合った不動産会社が必ず見つかります。

宮城県のオススメ不動産会社一覧

宮城県にある空き家や住宅の売却を検討しているなら、弁護士や税理士、司法書士ではなく不動産会社に相談すると良いでしょう!

宮城県では人口当たりの不動産業者の数は多くなっており、現在でも膨大な会社が存在します。選択肢が多い事は良いことですが、不動産売却や相続手続きに関する知識が乏しい会社も多いので注意が必要です。

下記は不動産売買の専門家である管理人が様々なルートで調べた「空き家買取」や「空き家売却」に強い業者の一覧表です。

名称 住所
宮城県宅地建物取引業協会(ハト) 宮城県仙台市青葉区国分町3-4-18
全日本不動産協会宮城県本部(ウサギ) 宮城県仙台市青葉区上杉1丁目4番1号
業者名 住所
イエステーション岩沼店 宮城県岩沼市中央3丁目2-24
永大ハウス工業 仙台駅前店 宮城県仙台市宮城野区榴岡4丁目12-7
ハウスドゥ!石巻蛇田店 宮城県石巻市恵み野5丁目1-3
永大ハウス工業 富沢店 宮城県仙台市太白区富沢1丁目5-1
永大ハウス工業 仙台本店 宮城県仙台市若林区荒町211番地
東海住宅 仙台中央支店 宮城県仙台市青葉区上杉1丁目13-19
フルハウス 宮城県仙台市若林区蒲町東10番地の4
美吉 宮城県石巻市明神町2丁目3-51
牡鹿観光 宮城県石巻市門脇字二番谷地13-477
富谷不動産 宮城県富谷市ひより台2丁目34-13
ホットハウス 宮城県仙台市青葉区本町1丁目5-31
A&A不動産 宮城県仙台市若林区大和町1丁目3-3
タカカツ不動産 宮城県大崎市古川李埣1丁目1-21
宮城開発 宮城県石巻市向陽町4丁目5-4
コミュニティ開発 宮城県東松島市矢本字上河戸8番地1
池松不動産 宮城県大崎市岩出山字細峯50-215
エスティエス不動産 宮城県刈田郡蔵王町大字小村崎字清上39
ライフパートナー 宮城県黒川郡大郷町大松沢字宮畑30-2
後藤不動産 宮城県白石市字大畑一番66
街の小さな不動産屋 宮城県栗原市築館伊豆4丁目1-45
古川土地 宮城県大崎市古川駅前大通2丁目6-16
ひまわり不動産 宮城県仙台市太白区泉崎2丁目26-1
クラシタス 宮城県仙台市宮城野区幸町3丁目4-19
カチタス 仙台店 宮城県仙台市泉区泉中央4丁目29-11
カチタス 大崎店 宮城県大崎市古川李埣2-6-11
よつば不動産 宮城県石巻市蛇田字新西前沼37-28-13

宮城県にある業者を26社ピックアップさせて頂きましたが、数が多いですし、相性があるので、どの会社があなたの売りたい空き家に合った会社かは判りません。

そのため、自分に合った売却や買取に強い優良業者をピンポイントで見つけたいと考えているなら下記のような一括査定サイトを利用される事をオススメします。

サイト名 おすすめポイント
LIFULL HOME’S 不動産売却 地域密着会社から大手不動産会社まで選んで無料一括査定
不動産売却のイエイ 人気の厳選1000社から最大6社までを選択し、最短60秒で査定価格を比較
イエウール 提携している不動産会社は1000社以上!使いやすい操作画面で一括査定
一括査定サイトのメリット

一括査定サイトを利用する事で「不動産会社の営業が下手だったせいでなかなか売れなかった」「より高く売れる方法のアドバイスをしてくれなかった」「悪徳不動産会社に買い叩かれてしまった」などの困ったトラブルを防ぐ事ができます。

直接不動産会社へ依頼するのに比べると若干手間がかかりますが、不動産売却手続きに慣れている人以外は一括査定サイトを利用した方がいいでしょう。

宮城県

宮城県のエリア一覧

「宮城県の市」
仙台市(泉区、宮城野区、若林区、太白区、青葉区)、東松島市、大崎市、栗原市、石巻市、名取市、岩沼市、登米市、多賀城市、角田市、白石市、気仙沼市、塩竈市

「宮城県の町村郡」
黒川郡大和町、宮城郡七ヶ浜町、柴田郡柴田町、刈田郡七ヶ宿町、本吉郡南三陸町、加美郡加美町、黒川郡大郷町、黒川郡富谷町、遠田郡涌谷町、亘理郡山元町、柴田郡大河原町、柴田郡村田町、牡鹿郡女川町、黒川郡大衡村、柴田郡川崎町、亘理郡亘理町、宮城郡利府町、遠田郡美里町、宮城郡松島町、刈田郡蔵王町、加美郡色麻町、伊具郡丸森町

一括査定サイトを利用した後の流れ

一括査定サイトを利用した後の流れは上記のようになっています。仲介(媒介契約)による売却の場合は査定してもらった金額で不動産を売りに出し購入希望者が現れるまで待つ事となります。

業者による買取の場合は査定してもらった後、業者からの提示金額に納得できれば不動産会社と売買契約書を締結し空き家を買い取ってもらいます。

一般的に仲介(媒介)による売却の方が高値で売る事ができますが、100万円以下でしか売れないような不動産の場合、仲介手数料や手間を考えると買取の方が手残りが大きいこともあります。

空き家売却時の手数料

業者による不動産買取だと仲介手数料はかかりませんが、仲介(媒介)によって売却を行う場合は仲介手数料が発生します。

不動産の売買価格 業者へ支払う報酬の上限額
200万円以下の不動産 5%+消費税
200万円超〜400万円以下の不動産 4%+2万円+消費税
400万円超の不動産 3%+6万円+消費税

仲介手数料の法定上限は上記のようになっており、例えば600万円で不動産を売りに出し、最終的に500万円で売買となった場合、仲介手数料は「(500万円×0.03+6万円)×1.08=22.68万円(消費税10%の場合は23.1万円)」となります。

仲介と買取の違い

仲介(媒介)による売却と買取の違いについては「不動産仲介と買取の違い〜メリット・デメリットは?」で解説しています。

売却を検討している不動産やマクロ環境によって適切な手続きは異なりますので、仲介(媒介)と買取で悩んでいるようでしたら一括査定を利用し、複数業者に相談することをお勧めします。

なお、売却に強い会社や良い担当者の特徴などについては「良い不動産会社を選ぶコツ(長野県の記事)」や「良い担当者の特徴」で紹介しておりますので合わせてご覧頂けると幸いです。

宮城県の地価の傾向

宮城県の地価の傾向
(画像引用元:http://www.tochidai.info/)

上記は宮城県の地価推移のグラフです。2013年から2019年にかけては公示価格基準地価は上昇傾向となっており、実勢価格(実際に市場で取引される値段)も上昇しています。

地価が最も高い地域は仙台市青葉区となっており、2007年から2008年の好景気時にも地価が上昇していることから、今後も景気動向によって地価は上昇する可能性が高いです。

地価が高い地域は売り急ぐ必要はない

仙台市青葉区、若林区など地価が高い地域にある空き家(土地)は景気後退局面で地価が下落したとしても好景気時に地価が上昇する可能性が高いので売り急ぐ必要はありません。

一方、バブル崩壊後、好景気時にも地価の下落が続いている川崎町、大郷町などのエリアでは今後も地価の下落が続く可能性が高いので使っていない不動産は可能な限り早めに売却した方が良いでしょう。

空き家価値の求め方

空き家は通常、築年数が30年以上経過していることが多くなっており、他の都道府県と同様に不動産価値(土地の価値+建物の価値+リフォーム価値)は「土地の価値」か「土地の価値−解体費」となる事が一般的です。

そのため、売ろうと考えている土地の概算価値さえ把握できれば相場からかけ離れた安値で空き家を売ってしまうリスクを下げる事ができます。

具体的な宮城県の空き家の売却相場

宮城県塩竈市大日向町の相続税路線価

最後に具体的に宮城県にある空き家の売却相場を求めて行きたいと思います。上記は宮城県塩竈市大日向町の相続税路線価です。

路線価図の見方や土地値の求め方については「相続税路線価から土地値を求める方法」で詳しく解説していますが、ここでは画像の数字が1,000円単位となっている事だけ把握していただければ問題ありません。

具体的には25Gとなっている路線に面した土地の相続税路線価は25,000円となっており、仮に100㎡の土地+空き家(殆どリフォームされていない築40年建物)を売却する場合の概算売却相場は下記のように求めることができます。

空き家の売却相場(積算価格法)
  • 建物の概算価値=−1,000,000円
  • 相続税路線価=25×1,000=25,000円
  • 土地の相続税路線価=25,000円×100㎡=2,500,000円
  • 土地の概算価値=2,500,000円÷0.8=3,125,000円
  • 空き家の概算価値=3,125,000円−1,000,000円=2,125,000円

築40年以上経過した建物の価値は解体費用分のマイナスとなることが一般的です。解体費用は構造や大きさなどによって異なりますが、概算で100万円と設定しました。

前面道路や接道、土地の形などに問題がなければ通常、上記のような金額(2,125,000円)で空き家を売却できる可能性が高いです。

地価が安い地域では「土地の価値−建物の価値」がマイナスになってしまう事もあり、このような地域では不動産を売却することは地価が高い地域に比べ遥かに難しいです。

しかし、賃貸需要さえあれば、収益還元法で不動産価値を見積もることもでき、投資家向けに投資用の一戸建てとして売却する事も可能です(参考記事「価値の低い小さな土地に建っている一戸建ての売却相場」)。

宮城県の空き家売却まとめ

宮城県の人口動態

いかがだったでしょうか?宮城県では仙台市を中心に地価が上昇しており、このような地域では不動産を売りやすい環境が今後も続く可能性が高いです。

一方、宮城県北部や南部では人口減少率が高く地価の下落が続いていますので、今後も不動産を売りにくい環境が続くでしょう。

このような売却が難しい地域では親身になって相談に乗ってくれる優良業者に査定を依頼することが重要です。今回の記事が宮城県での不動産売却手続きの参考になりましたら幸いです。