時間配分

こんにちは行政書士講座比較ナビです。今回は管理人が本試験で実践した試験問題を解く順番と時間配分(タイムマネジメント)について詳細に解説していきたいと思います。管理人以外に、管理人の周りにいる現役行政書士(平成29年度合格者、平成27年度合格者、平成26年度合格者、平成26年度合格者、平成25年度合格者、平成24年度合格者など)にも話を伺いましたが全員が異なる順番で問題を解いていました。

共通点としては見直しの時間の確保で、もっとも試験問題を解くのに時間がかかった人でも20分は見直しの時間を確保していました。また、解く順番は異なりましたが合格者は皆、解く順番と時間配分を細かに決めており、何度も模試や予想問題で実践を繰り返し、解き方を体に叩き込んだという共通点がありました。

私の解く順番と時間配分

本試験問題を解く順番は様々な方法がありますが、私の場合は他の記事でも記載している通り、法令5肢択一式の行政法11問[行政手続法]から解くようにしました。

11問から解く理由

初めに受けた模試では第1問(例年、基礎法学の問題)から解いていましたが基礎法学は難問や奇問が多く、時間をかけすぎて全体のペースを崩す傾向がありました。

問題全体を分析したところ、行政法については過去問や予想問題の正解率が高く、回答時間が短くて済む傾向があったので、行政手続法の問題から解くようにしました。また、私の場合、問題を解き始めて30分くらい経った段階が最も頭が冴える傾向があり、その時間に民法、商法などをブツケルよう工夫しました。

行政書士の本試験問題の解いた順番や時間配分は下記の通りです。全体としては「法令(5肢択一式)」→「法令(多肢選択式)」→「文章理解以外の一般知識等(5肢択一式)」→「法令(記述式)」→「文章理解(5肢択一式)」の順番で解きました。

法令(5肢択一式)

図表の注意点

下記の図表の小科目(行政手続法・国家賠償法など)については年によって若干異なることがあります。また、各問題の時間配分については目指したい平均値を記載しています。

問題番号と科目 解く順番 時間配分
1問 基礎法学 31 1分30秒
2問 基礎法学 32 1分30秒
3問 憲法 人権 33 1分30秒
4問 憲法 人権 34 1分30秒
5問 憲法 人権 35 1分30秒
6問 憲法 統治 36 1分30秒
7問 憲法 統治 37 1分30秒
8問 行政法一般 38 1分30秒
9問 行政法一般 39 1分30秒
10問 行政法一般 40 1分30秒
11問 行政手続法 1 1分30秒
12問 行政手続法 2 1分30秒
13問 行政手続法 3 1分30秒
14問 行政不服審査法 4 1分30秒
15問 行政不服審査法 5 1分30秒
16問 行政不服審査法 6 1分30秒
17問 行政事件訴訟法 7 1分30秒
18問 行政事件訴訟法 8 1分30秒
19問 行政事件訴訟法 9 1分30秒
20問 国家賠償法 10 1分30秒
21問 国家賠償法 11 2分
22問 地方自治法 12 2分
23問 地方自治法 13 2分
24問 地方自治法 14 2分
25問 行政法その他 15 2分
26問 行政法その他 16 2分
27問 民法総則 17 2分
28問 民法総則 18 2分
29問 民法物権 19 2分
30問 民法物権 20 2分
31問 民法債権 21 2分
32問 民法債権 22 2分
33問 民法債権 23 2分
34問 民法債権 24 2分
35問 民法親族 25 2分
36問 商法 26 2分
37問 会社法 27 2分
38問 会社法 28 2分
39問 会社法 29 2分
40問 会社法 30 2分

時計を見るタイミング上記で初めて時計を見るタイミングは3問目を解いた段階です。この時点で5分以内ならいつも通りのペースだと確認できます。

その後、2回目の時計を見るタイミングは40問の商法・会社法の問題を解いた段階です。順調に行けば60分以内(午後2時)で第11問から第40問までを解くことができるはずなのでペースが順調か、少し遅れているか把握しやすいです。

法令(多肢選択式)

問題番号と科目 解く順番 時間配分
41問 憲法 41 5分
42問 行政法 42 5分
43問 行政法 43 5分

多肢選択式は当初、時間配分5分/1問で考えていましたが、文章量が短い問題などは3分程度で解いていますので実際にはもう少し短時間で解くことができます。比較的点数が取りやすい出題形式となっており、私の周りにいる合格者は6割以上の得点を取っています。

一般知識等(文章理解以外)

政治問題

問題番号と科目 解く順番 時間配分
47問 政治 44 1分30秒
48問 政治 45 1分30秒
49問 経済 46 1分30秒
50問 経済 47 1分30秒
51問 社会 48 1分30秒
52問 社会 49 1分30秒
53問 社会 50 1分30秒
54問 情報通信 51 1分30秒
55問 著作権法 52 1分30秒
56問 情報通信 53 1分30秒
57問 個人情報保護法 54 1分30秒

一般知識等の問題は政治・経済・社会から6〜7問、情報通信・個人情報等から4〜5問、文章理解が3問出題されます。情報通信や個人情報保護については基本的な法律を抑えればある程度得点できますが、政治経済社会については対策が難しく、通信講座や模試などで重要と言われた点のみ抑えておけば良いでしょう。

管理人の場合私の場合、本試験は240点弱(8割弱)で合格でしたが第47問〜第53問(政治経済社会)の正解率は約4.3割(3/7問正解)となっており4問も間違えています。他の合格者もこの部分は勉強はするが捨て問の位置付けで他の問題で確実に合格できるよう勉強していました。

法令(記述式)

問題番号と科目 解く順番 時間配分
47問 行政法 55 7分
48問 民法 56 7分
49問 民法 57 7分

記述はどうしても時間がかかってしまいますがMAXで時間をかけたとしても3問で30分以内で解きたいです。マークシートが150点前後しか取れない場合は記述によって合否が決まると言っても過言ではありません。

記述は全く前提知識がない場合、0点になってしまいますが配点が60点と大きいため捨て問にすることはできません。合格者は記述対策はかなり行っており、皆、30点以上は取っていました。

時計チェック私の場合、3回目の時計チェックを記述問題を解く前に行いました。順調に行くと記述を解く前の時点で100分〜110分前後の時間経過なので、午後2時40〜50分だとOKです。もし、午後3時だとしても重要な問題数はあと3問(文章理解は捨ててもOK)なので余裕を持って記述問題に取り組むことができます。

一般知識等(文章理解)

問題番号と科目 解く順番 時間配分
58問 文章理解 58 5分
59問 文章理解 59 5分
60問 文章理解 60 5分

最後に解くのは文章理解です。私の場合は模試などでも正解率が低かったので初めは捨て問にしましたが、問題自体は時間をかければ正解することができるので、試験の2ヶ月程度前からは余裕があったら取り組む方式に変えました。

幸い、本試験では記述を終えた段階で1時間5分程度の時間があったので文章理解の問題を10分〜15分の時間をかけて解き、すべて正解することができました。文章理解については合格者も対応は様々で全く対策をしなかった人もいました。

行政書士試験の解き方まとめ

あくまで管理人の試験対応方法なので全ての人に適しているわけではありません。ただ、合格者は得意科目から解き始める傾向がありましたので模試の結果があまり良くない方は得意科目から解き始める方法を採用してみてはいかがでしょう?

また、解く順番やタイムマネジメントは本試験直前には変えず、慣れるまで何度も繰り返すようにしましょう(解く順番については本試験2ヶ月前くらいには確定していた方がいいです)。今回の記事が行政書士試験合格の参考になりましたら幸いです。

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